「四谷姉妹」講演「ジェンダー平等と憲法」

新婦人(新日本婦人の会)は創立60年記念「第12回平和と文化のつどい」を、11月27日の午後開催し、共産党の女性議員も参加しました。

今回は「四谷姉妹」講演が中心でした。ピンクの衣装で登場した二人の弁護士さんが、どのようにして憲法漫才「四谷姉妹」が誕生したのかという話から始まり、東京新聞一面にも取り上げられ、地方でもブレイクした話に、参加者は引き込まれていきました。

夫から「お茶を淹れてくれ」と言われ、「私は家事をいつもやっています。お茶は自分で淹れてください」と応えました。夫は、「君の淹れたお茶はおいしいし、第一、家のことをやるのは女の仕事だ」言われました。

このようなことが今でも通用していないでしょうか。ジェンダーとは「社会的につくられた性差」と定義されます。社会が構成員に対して押しつける「女らしさ、男らしさ」「女性はこうあるべき、男性はこうあるべき」などの行動規範や役割分担などを指します。日本はジェンダーギャップ指数が146か国中116位です。その原因は、①女性の賃金が低いことです。男性の平均給与545万円、女性は302万円です。女性労働者のうち非正規労働者の割合は54.4%、男性は22.1%です。②女性の管理職が少ないことです。管理職に占める女性の割合は9.4%です。③専門職女性比率が低いことです。
男女平等は、平和の基本となる

女性差別撤廃条約が1979年に採択され、日本は1985年に批准しました。この条約の前文では、「理想とする平和は、あらゆる分野において女性が男性と平等の条件で最大限に参加することを必要としている」
と述べています。

このようなお話を聞き、改めて考えさせられました。

【嶋田好枝市議・記】

「四谷姉妹」講演「ジェンダー平等と憲法」

(にいざ民報 2022年12月4日 No.1971)