えがおの里に直通しなくなったにいバスひばりが丘コースに交通費補助を

石島よう子市議
石島よう子市議

4月1日から「にいバス」のコースが変更になりました。変更前の東コースは、栗原方面から堀ノ内病院や老人福祉センター「えがおの里」に直通で行くことができましたが、変更後のひばりが丘コースでは行くことができなくなりました。

石島議員は「栗原や野寺にお住いの方から、『えがおの里』を今までのようには利用できなくなる。西武バスを利用する場合の交通費補助など、何らかの対応をして欲しいと要望が寄せられた。補助するべき」と一般質問しました。

この問題は、市民から要望があったものの実現しなかった要望の1つで、地域公共交通会議では「新座市役所で他のルートヘ乗り継ぎしやすい時刻設定になるよう工夫していく」考えが示されていました。

ところが、その後示された時刻表ではスムーズな乗り継ぎができるのは、「栗原ふれあいの家」バス停を例にすると9時1分発に乗り新座市役所で清瀬コースに乗り継ぎ、「えがおの里」10時1分着という行き方のみです。それ以外は市役所での乗り継ぎに1時間あるいは1時間半かかります。帰りは「えがおの里」発12時3分に乗り、市役所で乗り継ぐ以外スムーズにいきません。

石島議員は「人とのつながりがあり、お喋りやサークルに参加して元気をもらっている『えがおの里』に引き続き行きたい、という切実な声を伺った。ひばりが丘コースで行くことができる福祉の里老人福祉センターは狭く、お風呂の蛇口も3つしかないので待ち時間が長いということだった。福祉の里の職員からは、職員体制の問題で独自事業はほとんどできないと伺った。『えがおの里』まで西武バスを利用すると往復400円かかり、年金生活には厳しい。交通費補助など検討して欲しい。利用者の方が交通政策課に出向いて要望もされているが、どのように受け止めているか」と質しました。

担当部長は「要望書もいただいたことは承知しています。にいバス再編に当たっては、路線バスの運行水準を維持するという目標もあります。東コースは運行本数、距離が長く、運転手の休憩時間という労働時間の問題もあります。一方で本数を増やしてという要望もあり、運行事業者と協議させていただきました。路線バスが走っているところはご理解いただかなければならないと考えています。75歳以上と障がい者の方には無料乗車証、また乗り継ぎ券制度を導入したので、新たな補助制度は考えていません」と答弁しました。

石島議員は「老人福祉センター専用バスも検討しないと調整が難しいと改めて思ったが、課題は感じているか」と質問。

部長は「にいバスで全てを賄うのは難しいということで一つの課題であろうと考えている」と答弁しました。

(にいざ民報 2023年4月2日 No.1986)