第9期高齢者福祉計画・介護保険事業計画策定に係る公聴会 誰もが安心して暮らせる計画づくりを

8月3日(木)、第9期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の策定に係る公聴会が行われました。5名の公述人から意見発表されましたので概要をお知らせします。

三浦ナカ子さん
高次脳機能障がいは、見た目で分かりづらく当事者や家族の負担は重く孤立しがち。日中の居湯所がないという悩みも多い。次期の計画の各施策の中に高次脳機能障がいの方も利用できるようお願いしたい。また市の職員、ケアマネージャーなどへの研修を強化していただきたい。

田中見代子さん
医療生協さいたまの生活支援有償ボランティアには高齢者相談センターのケアマネからの相談が増えている。1時間700円で、介護保険制度では手当てできない掃除やごみ捨て等のちょっとしたサポートを行っている。介護で安心して暮らせるのか不安という声をよく聞く。誰もが安心して住み慣れた家で暮らせるような計画づくりをお願いしたい。

松下健二さん
要介護1、2を総合事業に移すことやケアプラン有料化を進めようとしている。介護保険の利用をためらわざるを得ない様な改定はやめよと国に働きかけてほしい。また、物価高騰や人員削減で介護事業者は追い込まれ、『介護難民』が出かねない。市は事業者の実態を把握し、倒産や廃業等を生まない努力をしてほしい。

朝妻幸平さん
国も新座市も『自助・共助』を強調しているが、当事者は必死の思いで自助努力している。今もっとも必要なのは『公助』の強化。新座市に住んでよかったと言える事業計画の策定が求められている。

小島美里さん
介護人材の不足はピーク。ケアマネ不足からケアプランを立てられない深刻な状況も。また利用料が上がり厳しい状況。必要な人にしっかりサービスが提供できるよう対策を求める。認知症者に対し合理的配慮を求める。施策の充実は全ての市民が暮らしやすくなることになる。

 

※「公聴会は以前は日曜日だった。若い人も意見が述べられる機会をしっかりつくってほしい」との声もあがりました。

※今後の計画策定までのスケジュールとしては、11月素案の提示。2024年1月にパブリックコメント募集、3月に第9期高齢者福祉計画・介護保険事業計画決定、公表となる予定です。

(にいざ民報 2023年8月13日・20日合併号 No.2002)