政治考 自民行き詰まり 激動の始まリ 対案・共闘 共産党の出番

内閣支持率が報道各社で軒並み過去最低を記録。10月22日投開票の衆参補選では、参院徳島・高知選挙区で日本共産党などが支援する広田一氏(無所属)が自民候補に9万票の大差で圧勝。衆院長崎4区補選では末次精一氏が大接戦に持ち込む健闘を見せました。

自民党国会議員の一人はこの結果に「徳島・高知は自民が議席を独占してきたところ。ダブルスコア近く差がつけられた。負け方が悪い」「長崎でも自民支持層で『今の自民には入れない』という流れが出て、無党派がこぞって野党に流れた」と落胆。選挙直前に首相が「所得税減税」をアピールしたものの。”効果”は表れませんでした。

宮城県議選では自民党が4議席減らし自公で過半数割れに。維新も4候補のうち2人落選するなか、共産党が現有5議席を維持し、比較可能な6選挙区で22年の参院比例の1・58倍に得票を伸ばしました。同県の自民党地方議員の一人は「経済問題で岸田内閣に期待感がなかった。子どもにまで『増税メガネ』と言われた」と逆風への実感を吐露します。

日本共産党の志位和夫委員長と立憲民主党の泉健太代表が会談し、国会共闘を進めるとともに、次の総選挙での連携を確認。「読売」も補選での勝利と善戦について「野党『共闘』奏功」と報じました。

志位委員長と小池晃書記局長は代表質問で、自民党政治の深刻な行き詰まりの打開へ、経済再生プランや外交ビジョンを示し、政治の大本からの転換を要求。岸田首相は答弁も反論もできず、いっそうの行き詰まりを示しました。

【10月29日 しんぶん赤旗より】

(にいざ民報 2023年11月5日 No.2011)