高すぎる介護保険料は引下げを 市営高齢者住宅の整備を

石島よう子市議
石島よう子市議

高すぎる介護保険料は引下げを
来年度からの介護保険料はどのように見込んでいるか

介護保険料は3年に一度見直しがあります。石島議員は来年度から3年間の介護保険料の見込みについて12月議会で一般質問しました。

共産党市議団が行った市政アンケートで「新座市に特に力を入れて欲しいこと」の回答で1番多いのは、「国民健康保険税や介護保険料の軽減」です。新座市が行った調査でも、自由記入欄には介護保険料について次のような意見がたくさん書かれています。

「保険料が収入に比べて高すぎて、経済的負担が大きい。この物価高で生活が苦しい中払いきれないです。年金が上がらないのに、介護保険料を上げるなんて信じられません」

ほとんどの方が収入に比べて保険料が高すぎる、と感じています。

一方、介護サービスはどんどん利用しづらくなり、利用料の負担も増えています。国庫負担を増やさない国の制度が根本にありますが、引き下げる必要があると考えます。「来年度からの介護保険料についてどのように検討しているか」質しました。

市長は「介護報酬の上昇や新座市の要介護認定者の増加を考えると、保険料は引き上げとなる見込みです。国からは、世帯全員住民税非課税の方の負担を減らし、高所得の方に負担していただく応能負担を強める案が示されています。基金を取り崩して保険料の上昇を抑えていきたい」と答弁しました。

市営高齢者住宅の整備を

高齢者は新たな借家を見つけにくい社会状況です。老朽化したアパートの取り壊しや、建て替えが多く、ひとり暮らしの高齢者が新たな借家への入居を拒否されるケースが増えているということで、「安心できる高齢者住宅があれば助かる」という要望を伺いました。

「住まいは人権」と言われ死活問題です。新座市には、市がアパートを借り上げて高齢者に提供している「長寿荘」が1棟8戸あります。前年の収入が280万円以下の方で、家賃は月額6万5千円ですが収入によって減額もあり、生活保護の方も入居できます。ご協力いただける条件のある農家の方に相続税対策になる形でアパートを建ててもらい、市が長期契約で借り上げ、新たに高齢者住宅の整備をと提案しました。

市長は「長寿荘は年間3百万円の市負担で運営しています。高齢者の住まいに関する相談、対応状況や財政状況などを総合的に考えると、新たに住宅を整備する考えはありません。県営住宅の案内を行うなど個別の状況に応じた支援に努めます」と答弁しました。

(にいざ民報 2024年1月28日 No.2021)