死亡後の手続きの負担を軽減するため お悔やみコーナーの設置を

辻みき議員

死亡後の手続きは複雑で多岐にわたり、遺された遺族は大きな負担を強いられます。具体的には世帯主変更、年金、健康保険、介護保険、その他福祉制度、相続、雇用保険、上下水道などの手続きは行政関係だけでも新座市の場合11課にわたり14種類の手続きが必要です。

市民からは、「どこの窓口に行けばいいのかわからない」「何度も同じことを言わなければならない」「時間がかかる、何枚も書類を書かなければならなくてとても疲れる」等様々な声が寄せられています。

別府市は全国で初めて2016年5月にお悔やみコーナーを設置しています。窓口で必要な手続きを精査して関係書類の申請書を一括して作成した後、各課に案内する仕組みです。

新座市では平成29年度、1300人を超える死亡届が提出されています。高齢化を背景に今後も増えることが予想され、多くの市民に影響します。死亡後の手続きの負担を軽減するために新座市でもお悔やみコーナーを設置してはどうかと質問しました。

市は、負担が大きいことは認識している。窓口対応の向上のため、新庁舎開庁に向けて手続きのワンストップについても検討したが、コーナーを設置する場所がないこと、また人件費等の財政の問題から見送った。できるだけ分かりやすくスムーズに対応できるよう改善を図っていきたいと答弁しました。

辻市議は再質問で、死亡後の手続きの案内のチラシについて、お悔やみの言葉を入れたり、担当窓口ごとに連絡先を入れたり、担当課の場所が分かる地図をいれたり改善が図れないか質問しました。

担当部長は、今回の質問を受けて、チェック項目を入れたり書類の改善は図っている。分かりやすいものにしていきたいと答弁しました。

(記・辻みき市議)

(にいざ民報 2018年9月30日 No.1783)