マイナ受診4・49% 10月 利用率6ヵ月連続減少 厚労省調査

健康保険証と一体化したマイナンバーカードで保険資格を確認する利用率が、6ヵ月連続で減少したことが厚生労働省の調査で分かりました。ピークだった4月の6・3%から、10月は4・49%にまで落ち込んでいます。

医療機関や薬局には、保険資格をオンラインで確認するシステムの導入が義務付けられており、10月の現行保険証の利用件数は1億6554万件でした。これに対し、マイナカードの利用件数は779万件にすぎません。

厚労省とデジタル庁が「『マイナ保険証、1度使ってみませんか』キャンペーン」を展開するなか、カードの利用件数自体は8月以降、微増していますが、現行保険証の利用件数も増加。カード利用率は減少し続けています。

厚労省はマイナカードの普及ありきで、今年度補正予算案にカードと保険証の一体化に向けた取り組みとして887億円を計上。▽各医療機関の利用率の増加に応じた補助金の支給▽訪問診療へのオンライン資格確認システムの導入支援▽カード受診を促すための電子処方箋の普及-などを盛り込んでいます。2024年3月には、同システムの対象を生活保護受給者にも拡大しようと狙っています。

【しんぶん赤旗 11月20日より】

(にいざ民報 2023年11月26日 No.2014)