生理用品はトイレットペーパーと同じくらい必需品 小中学校トイレ個室に生理用品の常備を

辻みき市議
辻みき市議

コロナ禍で「生理用品が買えない」といった困窮の実態がクローズアップされています。

辻みき市議は、6月議会の一般質問で、貧困対策、ジェンダー平等の観点で、学校トイレの個室に生理用品を常備することを求めました。

小学高学年、中学生の子をもつ保護者からは「生理が始まったばかりの頃は生理用品を忘れて、慌ててお友達に借りたということもしばしば。トイレにナプキンが置いてあれば安心です」「もれる心配やナプキンを忘れてしまうことだってある。毎回保健室に行くのにも人目があり、行けない子もいる」「女性にとってはトイレットペーパーと同様に絶対必要な物なのに、何故にあんなに高額なんだろうと疑問を感じます。経血の量なども個人差があります。小学校・中学校のトイレに生理用品を常備するのはとてもいいと感じました」など寄せられています。

初潮を迎えるのは個人差があり、はじめのうちは周期も量も安定していません。特に生理の知識がないうちは、トイレに生理用品があり、使い方を掲示してあれば突然なったときでも安心です。生理用品はトイレットペーパーと同じくらい必需品です。児童生徒がどのような家庭状況にあっても生理用品を手にでき、安心して学校生活を送ることができるように、

①学校トイレに生理用品を常備すること。

②学校トイレに生理用品の使い方を掲示すること。

③必要な場合は生理用ショーツを配布すること、を求めました。

教育長は、「①場所の確保、保管容器の設置、予算もかかる。トイレに生理用品の設置は考えていない。保健室に生理用品を常備しているので必要な場合は、児童生徒が申し出れば提供している。②生理については小学校4年の時に保健の授業で学ぶ。また5年の宿泊学習の前に生理用品の使い方の指導を行っているので、トイレに生理用品の使い方を表示することは必要ない。③保健室に生理用ショーツは常備しており必要に応じて対応している。後で新品を返却していただくことになっている」と答弁しました。

辻みき市議は、以下のように再質問しました。

①「お金を掛けなくても、生理用品を設置する方法はある。備蓄品などを活用して、試験的に設置してみてはどうか」と提案しました。

教育長は「継続的に供給できる状況になく、保健室で対応するのが適当である」と答弁しました。

②「年間で1回しか生理について学ぶ機会がない。急になっても困らないように、トイレに生理用品の使い方を掲示することは意義がある」と主張しました。

教育長は「学校は平均的な年齢の指導になるので、家庭での教育を徹底していただければ」と述べました。

③「ショーツを(貸し出すのではなく)支給する考えはないか」と質問。

学校教育部長は「借りたら返すというルールのもとだが、返せる家庭があれば返していただくと理解している」と述べました。

(にいざ民報 2021年7月4日 No.1908)